シンガポールに来てしばらくは、「シングリッシュ」に悩まされた経験のある方も多いかと思います。
シンガポーリアンの話す英語は、人や世代によって様々ですが、中国語的な発音や文法で話される上に、福建語Hokkienやマレー語の単語がしばしば混ざった、いわゆる「シングリッシュ」で話されることが多くあります。
しかし、シングリッシュを学べる機会はなかなかありません。
語学学校やオンライン英会話では、英語の勉強はできても、シンガポーリアンと話す機会はほぼなく、これでは、正しい英語は上達しても、ローカルの人達とのコミュニケーションでは未だ困ることがあります。。
そこで、シンガポーリアンともっとスムーズに楽しく話したい!という方向けに、シングリッシュに慣れる方法を紹介したいと思います。
シングリッシュに慣れる1番の方法
シングリッシュに慣れる方法としては、勿論やはりシンガポーリアンと沢山話すことがベストだとは思いますが、そんな機会を毎日一定時間持てない人も多いはず。
そんな人にとっては、家でもコンスタントに学べる、ローカルTVドラマが1番かなと思います💡
ドラマで毎日聞いていれば、シングリッシュの独特な発音や言い回しに段々と慣れてくるし、シンガポーリアンがよく使う単語も分かってくるはず。
おすすめのドラマ
シンガポールの英語チャンネル Channel 5 では、色々なローカル番組が英語で観られますが、
その中で私がシングリッシュ勉強に向いていると思ったのは、こちらのドラマ。
オススメ①「KIN」
現在放送しているドラマでおすすめなのは、「KIN」というドラマ。
Channel 5で、
放送時間:月〜金20:30〜21:00
→ ドラマ「KIN」の視聴はこちら
出生時の取り違えが発覚した23歳の女性2人を中心に巻き起こる、4家族のストーリー。色々な形で、血のつながっていない親子・子育てが描かれています。
上記リンクの「meWATCH」というアプリなら、過去の分から観られますし、シンガポール外からも視聴可能。
(私は日本帰国後も未だに観ていますが、こんなことをしているのは日本中で私1人ではないかと思っています😂)
驚きなのは、このドラマ、週5日毎日30分放送しているのに、放送開始から2年半経った今も、まだ放送が続いている!ということ。
そのため登場人物がとても多く、4家族のメンバーとその周辺の人々で、40人以上います。
オススメ②「Tanglin」
「KIN」と同じ時間にやっていた前番組のドラマ「Tanglin」もオススメです。
→ ドラマ「Tanglin」の視聴はこちら
こちらは既にテレビ放送は終わっていますが、「meWATCH」というアプリで視聴できます。
TCHというカフェを営むTongさん家族を中心とした、Tanglin地域に住む4家族のファミリードラマ で、「KIN」よりもアットホーム感があります。こちらも長く続いたので、全部で823話あります!!
ただ1つ気になるのが、これらを観ているシンガポーリアンに会ったことがありません。。
視聴率どのくらいなんだろう?高くないとこんなに長く続かないと思うけど。。
おすすめポイント
この2つのドラマは、同じスタッフ、同じ形式、(セットや出演者も結構同じ)で作られているので、おすすめポイントも共通して言えます。
色々な英語・シングリッシュが聞ける
登場人物は基本的には英語で話していますが、シングリッシュな発音をしていたり、ところどころ、福建語やマレー語由来のシングリッシュの単語が使われています。
シングリッシュ発音だけならまだしも、福建語やマレー語由来の単語については最初は分かりようがありませんが、英語字幕付きで見ていれば、その部分の英語訳が分かります。
(話しているのがシングリッシュなので、英語字幕はただ会話を可視化したものではなく、正しい英語に修正されたものです。)
また、登場人物が幅広く、中華系・マレー系・インド系、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで居るので、欧米的な流れるような英語から、コテコテのシングリッシュまで、色々な会話が聞け、シングリッシュ・英語両方のリスニング練習になります。
英語のボキャブラリーも幅広い
ドラマの舞台が、家庭、職場、学校、病院、レストラン etc..と生活全般に渡っているので、このドラマ1つで幅広くボキャブラリーを学ぶことができます。
例えば、後任者(successor)、委任する(delegate)、サボる(skive)、ムカつく(pissed off)、食堂(canteen)、前髪(fringe)、糖尿病(diabetes)、退院(discharge)、といった、語学学校では習わないけれど一般的に使う言葉が沢山。
仕事関係の単語などは、普通にキャリアにも役立ちます。また、登場人物の世代も幅広いため、単語だけでなく慣用句も日常的に頻繁に使うものからあまり使わないものまで、色々出てきます。
私は最初の頃、字幕を見ながら、分からない単語や言い回しがあれば都度調べて携帯でメモし続けていたのですが、これによりかなりボキャブラリーが広がりました。本当に。
続きが観たくなるので継続しやすい
どちらのドラマもものすごく長く続いているシリーズですが、1話完結ではなく、ずーーーーっと話は続き、皆の年齢・ライフステージも変わっていきます。
登場する4家族がみな問題を抱えまくっていて、現実ではあり得ないような事件や展開が山ほどあるので、それ故に続きが気になり、継続しやすいという点でもオススメです。もちろん人によって好みはあると思いますが。
とはいえ、1話から最終話まで見るには果てしないので、全て見きろうとせず軽い気持ちで観始めてみると良いかなと思います。
シンガポールの暮らしも垣間見える
特に「Tanglin」の方では、シンガポーリアンの暮らしも少し垣間見ることができます。
登場する4家族というのが、実際のシンガポールの各民族の割合を反映してか、2家族は中華系、残りがマレー系とインド系なので、特に「Tanglin」の方では、それぞれの文化の年中行事や、家族の呼び方などなど、意外と学ぶことができます。
まとめ
Channel5は英語チャンネルなので、他にもいくつかドラマや、ほんのちょっとバラエティーなどもやっているので、日常的に観ていれば、英語・シングリッシュに慣れてくると同時に、シンガポール通になれるかもしれません。