私は37歳にして「海外ノマドワーカー」になることにしたのですが、その選択をするに至った理由をまとめておこうと思います。
個人的な話なので参考になるか分かりませんが、一例として見て頂ければと思います。
もやもやを感じ始めるまで
まず、おそらく一般的に「海外転職」や「海外ノマド」をしようかと考える多くの方と、私の状況が若干異なる部分があると思うので、前提の情報を簡単にお話しします…
私は30歳で結婚して駐在妻になり、3年間シンガポール🇸🇬で無職の駐妻生活を送りながら英語の勉強や国際交流やらを頑張っておりました。ですがなんやかんや離婚することとなり、帰国・再就職をしました。
再就職した会社では、海外出張も頻繁にあったりで、シンガポールでの経験を活かしながら忙しく働いていたのですが、超多忙で残業量がものすごいのに残業代は出ていないというブラック企業だったこともあり、1年半ほどで嫌になりまた転職しました。。
「今度はホワイト企業に転職したい!」という一心で、次は、規模も大きく安定し社風も穏やかなホワイト企業へ転職したのです⭐
一生ずっと日本にだけ住み続けるのは嫌。
そんなホワイト企業で働き始めて2,3ヶ月したころ、私は気が付きました。
「ここ一応外資企業だけど、この会社にいてもおそらくずっと東京勤務だなぁ。」
私は元々は英語も一切話せないし海外なんて考えてもいなかった人間ですが、シンガポール生活を経て外の世界を知った今となっては、「今後、ある程度海外の環境にも身を置きたい。一生日本だけに住み続けるのは、、嫌だ。。」と感じるようになっていました。
もちろん日本も好きだけれど、海外も好き。特に東南アジア大好き!🌴🌊
南国の空気の中に居るのがとても心地よいので、それを旅行でしか味わえずこれから数十年日本だけに住み続けるのは、きっと耐えられない。。
でも、今いる会社ではおそらくずっと東京勤務。ということは……、転職しなければ!!
海外で仕事ができる会社を探そう!
ということで、海外転職活動を始めることとなりました!
海外で働くには駐在/現地採用どちらが良いか…?
海外で働く方法と言えば、日本の会社から海外へ派遣される「駐在」か、海外の現地企業で採用される「現地採用」という2大選択肢。
まずは両方を視野に入れて転職活動をはじめました💪
対象の国は、やはり私の大好きな東南アジアを中心に。英語レベル的にもなんとかなりそうなので🌴
いくつかの転職エージェントに登録し、これまでの経験を活かして海外で働けそうな企業の面接や面談を受けていきました。
しかしそんな中だんだんと、駐在・現地採用それぞれのデメリットに現実的に対面することになっていきました。。デメリットというのは、
・駐在 : 勤務地・期間を自分で決められない💧
・現地採用 : 給料がやっぱり安い…💧
やっぱり他の国に住みたくなった場合、また転職しなければならない💧
まず駐在はそもそも、その会社に長く貢献してきた人の中から選ばれることが多く、最初から駐在ポジションを狙うのはそう簡単ではないのですが、稀に駐在前提で採用をしている会社もあります。
私の転職活動はコロナ禍の2020年に始めたということもあり、求人は通常より少なかったのですが、そんな中でも駐在前提でのポジションの求人を出していた企業に応募し、選考過程を進んでいきました。
しかしその中で思ったのは、「現地で数年働いた後、もしもっと現地に長く居たいと思っても会社から異動の辞令があれば引っ越さなければならない、そして次は自分があまり望まない国での勤務かもしれないし、結局また普通に東京勤務になるかもしれない。。」
そんなことを考えていると、駐在案件はやはり居たい場所に居られなくなってしまうなぁ😥と、選択肢から消えていき、現地採用メインで探していく流れとなったのです。
そして海外転職エージェントを通して、自分の経験を活かせる現地採用案件をいくつか受けていった結果、遂にクアラルンプールの日系企業から内定を頂きました!!
なのですが、、いざ具体的に条件等を含めて考えてみたのですが、、入社を決断するには至りませんでした。。
一番の理由は、やはり給料。
もちろん、国によっては現地採用の給料が日本と比べりゃそりゃ安くなるのは当然分かってはいるつもりだし、安いとは言え、それでもローカルの人達よりは高い額です。有り難い話です。それに現地では問題なく生活できる額だし貯金もできます💰。
なんですけど、なんですけど、、う〜ん、やっぱり、、
生活費を色々細かく考えていると、美容関係とかコンタクトレンズとか、歯のメンテナンスとか、今でも多少高めのお金がかかっているし、また、年一回程度とは言え一時帰国の時は、物価の安い国から来た人感覚でしかお金を使えないし、そしてやっぱり日本で働けばその2,3倍の給料もらえるし。。
…と躊躇し、、いろいろ考えている中でひらめきました!💡
「そうだノマドだ!! ノマドなら、日本の物価で給料をもらい、海外に居られる!🌴🌊」
「日本採用で、フルリモートで海外に滞在しながら仕事をする海外ノマドになろう!」
幸か不幸か、コロナ禍によりこの1〜2年私は東京の自宅でずーっと在宅勤務をしてきていて、
普段から、「これ別に家じゃなくても、近所のカフェでも、地方でも、海外でも、技術的には問題なくできるよな〜。会社がそれをOKしてないだけで。」と思っていたので、じゃあこれが出来る会社を探そう!!と方向転換したのでした。
これは正直、コロナがなかったら私自身も在宅勤務になることはなかっただろうし、ノマドになろうなんて発想になんてならなかったと思います。きっと未だに、ノマドなんて一部の超自由な職業の人の話で、他人事だと思っていたと思います。
ある意味、コロナのお陰。
世界中をむちゃくちゃにした憎っくきコロナですが、この点においては感謝しています。ありがとう😷
海外ノマドのデメリットも一応考えた
とはいえもちろん、海外ノマドのデメリットも色々あります。
ビザの許す範囲での滞在しかできないので、嫌でも転々としなければならないし、現地企業で働くようなローカルの人達との深い交流機会はやはり得づらいし、結局住むわけではないから、その土地に居ても結局上っ面だけでの生活のようにも思えます…🌀
でもその代わり、駐在や現地採用のようにその土地に縛り付けられることがない。
駐在のように、国・期間を会社に指示され自分で選べないということも無い。現採のように、他の国に住みたくなった場合に転職・引越をする必要もない。
本当に自分が望んでいる生活は何か?
海外で働きたいのか?
働けなくても、住めればいいのか?
住めなくても、海外の環境の中に、居られればいいのか?
それらを総合的に考えた結果、
私の場合は、「働く」・「住む」は必ずしも絶対条件ではなく、「居る」が絶対条件だ💡と気付き、そのための手段は、総合的に考えた結果、「ノマド」だという結論に至ったのでした!
ただこれは、私は既に海外在住生活を経験しているし、リモート・出張ベースでなら海外の仕事も少しは既に経験していたからこそ、このような決断になったのだと思います。おそらくまだ一度も海外で働いたり住んだりした経験がなかったら、現地で働いてみたい!住んでみたい!と思ったかもしれません。分かりませんが。。
それから、もちろん海外ノマド生活は定期的に移動する必要があり、体力的にも楽ではない部分はあるので、何十年も続けられるものではないとは思っています。それでも、疲れてきたらまた日本に住むことはいつだってできるし、策をこらせば多拠点生活のような形に落ち着かせていくこともできるのではと考えました。
だから、まずはノマド生活をやってみる! やってみなければ、その結果自分がどう思うか、その先どんな世界が待っているか、分かりません!
ちなみにですが、「フリーランス」という選択肢は、私はやっていける自信がないため、ほぼ考えることはありませんでした。その辺の自信と力がある人は、海外で住む・働くにしてもノマドをするにしても、選択肢は広がってくると思います☆
海外ノマドができる会社を探して転職!
そういうわけで、海外ノマドができる会社を探して転職活動を始めることになりました!💪
しかしここで問題だったのは、私が働いているのはIT業界とは言えあまりフルリモート化が進んでいない業界なもので、これを許可している会社が見当たらず。。
「どこで仕事をしてもOK!」という会社の情報をいくつか入手しても、よくよく話を聞くと、大抵は「でも何かトラブルが発生した場合などは出勤してくださいね。」という条件があり、つまり東京近辺、遠くても国内でしかノマド生活はできないわけです💧
しかし! そんな中、フリーランス向けの案件サイトで、あるエージェントに尋ねてみた結果、1社だけ、海外でもOKという会社があったのです!!
そして、 会社側の都合もあり採用のタイミングまでは時間がかかったものの、応募し選考を進んだ結果、無事に内定を頂き、遂に海外ノマドをできることになったのです!! 🎊
もちろん少しは悩みもしました。当時働いていた会社は、安定しているしとってもホワイトで本当に働きやすい会社だったので、辞めるのが勿体なく、「本当に辞めていいのか?」と何度か思いました。
でも、「いや、でもこの会社に居る限り海外生活はできない。一時だけだとしても海外で自由にノマド生活をしてみた方が、人生楽しいに決まっている!! そしてそれが実現可能なのであれば、実行しないなんて勿体ない!」ということで、やはり転職を決断したのでした。
まとめ
こういった経緯で、私の場合は海外転職でなく「海外ノマド」という道を選んだのでした。
もちろん、私の場合は既に海外生活・海外関係の仕事を経験しているという若干特殊な状況だったため、この状況下ではこの決断に至ったけれど、
人によっては、仕事でもっと挑戦したい!海外にしっかり根を下ろして住みたい!という人も多いと思います。
「自分が望むものは何か」をよく見定めて、自分の道を探してみてください☆