【ローカル友達作り】体験談:海外現地コミュニティに日本人1人。〜飛び込む勇気が人生を変える〜

※シンガポール在住時のブログ記事を再編集しました。

 

海外に住んでいると、ローカルの人達ともっと交流したい!と思う人も少なくないと思います。

私自身シンガポール在住時に、ローカル合唱団に日本人1人で入っていたので、その話を簡単に紹介したいと思います。

ローカルコミュニティに興味はあるけれど、迷っている、、という方の参考になれば嬉しいです。

 

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ローカル合唱団での経験

私はシンガポールに駐妻として3年間住んでいましたが、渡星半年過ぎた頃から2年半、ローカルの合唱団に入っていました。

なぜ合唱団かと言うと、日本でも20年近くずっと真剣に合唱をやってきていたから。

 

シンガポールへ来てしばらくは、「英語に自信を持てるようになったら入ろう!」と思っていたのですが、
そんなことを言っていたら一生入れないな、、と気づき、、
まだまだ英語力は足りないながらも、勇気を出して合唱団に入る決意をしました。

もし英語が多少分からなかったり、日本とシンガポールで風習が違ったりしても、
同じ合唱なら、ある程度の勝手は変わらないので、なんとかなるだろう。ということで。

 

入ることに決めた合唱団は、実は、シンガポールで最も歴史が長く、シンガポールを代表するような合唱団。

なぜこの合唱団なのかと言うと、日本で私が入っていた合唱団と多少つながりがあり、
存在は知っていたし、演奏を聴いたこともあり、彼らの実力に間違いはないことを知っていたから。

 

団の歴史は長いとはいえ、少しづつメンバーは入れ替わってきたので、現在の団員は20代・30代がほとんどで、40代・50代が数人。

国籍はほぼ全員シンガポーリアン。その他はフィリピン、インドネシア人が2人ずつ。

つまり、私以外全員、英語はペラペラだしシンガポールに慣れている人達。

そこに、英語もたいして話せない日本人が1人で飛び込んだのです!😯
我ながら、なかなかの勇気!!

 

 結構辛かった入団初期

怖かったけどオーディションを受けて、無事に通り、めでたく入団となりました!\(^o^)/

しかし辛いのはここから。

 

練習中の指示や会話は全て英語。もしくはシングリッシュ。

最初は皆が言っていることの半分も分かりませんでした。

「crotchet(4分音符)」、「quaver(8分音符)」、「semi tone(半音)」といった基本の英語すらも分かっていませんでした。。

 

毎回、練習中分からない言葉があればメモをとり、帰宅後意味を調べたり、時には練習を録音したり。

練習中に先生や隣の人に聞ければいいけれど、質問しようにもうまく英語で聞けるか分からないし。きっと練習を止めてしまうし…。

 

でも、そんな感じで分かっていないことばかりでも、とりあえずみんなに合わせてやっていれば大体なんとかなりました。これは合唱の良い(悪い?)ところ。

 

そして、練習中の指示が分からないのも辛いけれど、それ以上に辛かったのは、

みんなとコミュニケーションをうまく取れないこと!!

最初の頃は、練習の前後や休憩中も、

誰からも話しかけられず。。(*_*)

みんなには私が見えてないのかなぁ?(゜o゜) と本気で思ったり。

なんという孤独感。

大勢いるのに、一人ぼっち。

 

正直、シンガポーリアンって冷たいなぁ…(._.) と思いました。

日本の合唱団だったら、見学者や新入団員が居れば、慣れないだろう状況を察し、人見知りでも積極的に話しかけるのに。。

シンガポーリアンの特徴なのか、この合唱団の特徴なのか分からないけれど、
かなり放置で辛かった…(´;ω;`)

まぁこちらから頑張って話しかければ返してくれるし、
英語もろくに話せない日本人に何を話しかければいいか分からない、という理由も大いにあったでしょう。。

 

このままでは寂しすぎるので、勇気を出していろんな人に積極的に話しかけました。

「毎回1回は必ず誰かに話しかけよう。」と目標を立てて。

 

しかしなかなかうまく行かず、泣きながら帰ったこともありました。

毎週2回ある練習も、近づいてくると、「あ〜緊張するなぁ。」と家で連呼していたり。

 

私が入団した翌週には、エストニア人の子が入団してきました。(エストニア=合唱王国です!!)

エストニアもみんなが英語を話せるわけではないらしいけれど、その子はかなり流暢に話していて、
その子が楽しそうにみんなと話しているのを見ると、落ち込んだり。

ほぼ同時に入団し、同じく外国人という似た立場にあるのに、
あの子は私よりずっと馴染んでる。。と。

けれど結局その子は半年くらいで辞めてしまったので、その後は自分と比べることがなくなり、正直少し精神的にラクになりました(-.-;)

 

 

 

 

 数ヶ月経った頃には友達も♪

そんな感じで、最初は辛い日々もありましたが、その後数ヶ月かけて少しずつ少しずつ合唱団にも慣れていきました。

最初の頃は練習に行くだけでも精神的にかなり気を張っていたので、練習後はいつも帰りに甘い物を食べずには居られませんでしたが、
半年ほど経った頃には、もう甘い物を摂取しなくても良くなっていました。あまりストレスを感じずリラックスして練習に参加することができるようになったのだと思います。

 

簡単に「友達」という言葉を使わない私でも、「この子は友達」と言える子ができたことも大きかったと思います。

 土曜の練習後は毎回、一緒にご飯を食べ、デザートを食べに行ったり(これがお酒じゃないのがシンガポール)、映画や買い物をしたり🎵

 

もちろん、まだまだみんなが何と言っているのか分からないことは沢山あるし、
コミュニケーションもスムーズに取れているわけではありませんが、、
それでも、みんなの中に入って歌っていると幸せだし、飛び込んでみて本当に良かった!

言葉も満足に通じない外国人の中で歌うという貴重な経験から学ぶことは沢山あります。
音楽は国籍も民族も言葉の壁をも越えるのです♪

 

2年半のこの経験を振り返って

2年半の活動を通して、毎週の練習だけでなく、
自団体の演奏会のみならず、シンガポール内の様々な演奏会・イベントに出演したり、そう言えばシンガポール大統領の前で歌ったこともありました。
オーストラリアやフィリピンへ、演奏旅行、合宿にも行きました。

文化の違いに戸惑ったり驚いたことも、ちょこちょこありました。それがまた面白くもあります。

 

団内で、外国人であることを感じないくらいになりたい、と思っていましたが、おそらく最後まで私は外国人として見られていたし、正直、自分が合唱団に馴染んでいたのかは未だに謎ではあります。
けれども、沢山の時間と経験を共にした友達、仲間ができたし、勇気を出して飛び込まなければ得られなかったかけがえのない経験が山ほどあります。

正直、三十数年のこれまでの人生で1番2番に刺激的で他では替えがたい経験です。

少なくとも、私のシンガポール3年間での1番大きな経験は、間違いなくこの合唱団です。

 

まとめ:その勇気が人生を変える!

こういった経験は、多少の辛さはあるけれど、それを越える感動、幸せがあります!

飛び込むのは勇気が要るし、コミュニティによっては辛い可能性もありますが、それは最初だけ。

思い切って飛び込んでみると、それまで見えなかった景色が広がっているはずです!