近年では、海外で駐妻として生活している間は仕事をしていなかった人でも、本帰国後は再び仕事に就く人は多いかと思います。
そんな方向けに、著者自身シンガポールでの駐妻生活から、2018年の本帰国時に再就職・転職活動をした経験を元に、駐妻ならではの転職活動について簡単にですがまとめてみました。
転職活動のタイミングは?
本帰国の際の家庭や引越の状況などは人それぞれ異なるので、転職活動を始めるタイミングについても、人それぞれ自分に合ったタイミングでいいと個人的には思います。
本帰国・家探し・引越などをして日本での生活を落ち着けるだけでも一苦労なので、日本へ帰国し落ち着いてから転職活動を始めるのもありだと思います。
一方、既に日本に家があって引越の手間が少なかったり、「早く仕事を始めたい!」という人は、本帰国の数ヶ月前から転職活動を始め、帰国後いち早く仕事を始めるということも可能です。企業側から見ても、帰国前から転職活動を始めているという積極的な姿勢は、やる気の表れとしてポジティブに映るはずです。
実際私も、帰国3ヶ月ほど前から転職エージェントに登録し、多数の会社に応募しまくり、オンラインで面接を受け、帰国前には転職先を決めてしまいました。
面接はオンライン?
私が転職したのは2018年でしたが、当時でもオンラインで面接をしてくれる会社は多く、本帰国前に1,2回オンライン面接を経て、最終面接は帰国後に対面で行いましょう、という会社が多かった印象です。
また、中にはオンライン面接1回だけで内定を出す会社もあり、そして私はそんな会社に決めて早々に転職活動を終えてしまいました。(あまり簡単に内定を出す会社はブラックの危険性も高いので要注意ですが、、、)
とは言え、その後のコロナ禍を経て、国内転職であってもオンライン面接だけで済ませる企業がかなり増えたため、海外からの転職であれば一層、オンライン面接だけで内定に至れる会社は多くあると思います。
オンライン面接ならば、家にいながら受けられるし、移動時間なども気にせずいくつかの企業を立て続けに受けることも可能で、正直かなり楽です。
自己アピールのポイント・注意点
駐妻の転職では、「仕事から離れていた海外でのブランク期間」について、アピールポイントと注意すべきポイントがあると思います。
語学力・国際経験をアピール!
現地で語学力を習得した場合はもちろんのこと、海外生活経験があるというのは、やはり大きなアドバンテージになります。
現地で仕事をしていなかった場合も、異文化コミュニケーションには多少慣れているはずなので、これを活かしてグローバル企業や、国際色のある日系企業などに応募してみるのは大いにアリです。
日本人しかいない日本企業で働く場合はあまり必要ないかもしれませんが、どっぷり日本社会に戻りたくない人にとっては持ってこいです。海外で身につけたスキルを堂々とアピールしましょう!
また、アピールできるほどの語学力もないし国際経験と言えるほどの経験もしていない…という場合も、海外生活という大きな環境の変化にも対応できる力、海外で培われた視野の広さなどは、どんな会社でも評価されるものだと思います。
ブランク期間の捉え方
駐妻の転職活動でもう一つポイントになるのが、「駐在期間をどう過ごしたか」です。面接で聞かれることも多いと思いますし、その時の伝え方も重要になってきます。
駐在の間仕事から離れていた場合、その数年をただの「キャリアの空白期間」でなく、その代わりに現地でしか、今でしかできない経験をしたという前向きなアピールができれば、それは企業側にもポジティブに捉えてもらえる可能性は高くなります。
もちろん、子育てなどで忙しくキャリアに繋がるような自己投資なんてしたくでもできなかった、という場合は、それは仕方のないことなので取り繕う必要もないとは思います。
その代わり、今は仕事ができる状況になったから再び頑張りたい!という意欲や、ブランクが空いたものの自分のキャリアをしっかり考えている姿勢を見せることで、ポジティブな印象を与える工夫はしておいた方が良いかもしれません。
会社を探してみよう!
以上のポイントを踏まえ自分のアピールポイントを整理しつつ、まずは、以前働いていた業界など、自分にできる仕事・合っている企業がどのくらいあるか、探してみましょう!
おすすめ転職エージェント
■ リクルートエージェント
業界最大級の求人数を取り揃えている転職エージェント。
■ マイナビ
IT、機械・電気、金融、営業といった職種に特に強みを持つ転職エージェント。
■ Doda
同じく非公開求人数を多く取り扱っている転職エージェント。
語学力や国際経験を生かした転職をしたい場合は、これらのエージェントがおすすめです。
■ en world (エンワールド・ジャパン)
外資系や大手ハイクラス求人が多いエージェント
■ ロバート・ウォルターズ
外資系・日系グローバル企業での、英語を活かした転職に特化したエージェント
■ JAC Recruitment
管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの転職エージェント
口コミサイトをチェック
実際の社内の雰囲気を知るために、口コミサイトを見ておくのもオススメです。やはり実際にその会社で働いたことのある社員でしか分からない内情も見えてきます。
詳しい口コミを閲覧するためには、自分も働いていた会社などの口コミを登録する必要がある場合もありますが、「入社してみたら予想と違ったのでまた転職…、」という事態を避けるためにも、多少面倒臭くてもチェックしておくことをオススメします。
■ 転職会議
■ openwork
まとめ
本帰国・再就職となると、海外駐妻生活から日本での就労生活へ、全てが大きく変わりますし、一時的にストレス負荷も大きくなるかもしれませんが、無理せず落ち着いて、自分にあった会社・仕事を探してみてください☆